【システム開発】異動、転職などで携わるシステムが変わった時の対応法
人事異動や転職で働く環境が変わったら、適応するまでが大変です。
ここでは、早く業務に適応するために「システムを理解する」という観点で抑えるポイントをご紹介します。
システムを理解する手順
システムを把握するために下記の順序で進めています。
順番を守ることで、イメージしながら頭にインプットできるので覚えが早いです。
- 全体像の把握
- 各要素(画面↔︎ロジック↔︎DBなど)間のインターフェースを理解する
- 機能ごとに処理フローを把握する
- 細かい動きをどのような言語を使い実装しているのか理解する
全体像の把握
まずはシステムの構成を理解します。設計書の中でも図で表されているものがあれば良いですが、ない場合や古い場合はノートなどに書いてみると良いです。
細かい機能は抜きにして、システムで使用されている要素を抜き出していきます。
例えば
- webブラウザから入力する
- javaのロジックで入力データが処理される
- データの保持はデータベースを使用している
- システムの設定はファイルに記載している
各要素(画面↔︎ロジック↔︎DBなど)間のインターフェースを理解する
構成が理解出来たら、各要素間のインターフェースを確認します。
具体的には画面とロジックの間でどのようなデータのやり取りをしているか、ロジックとDBの間ではどのようなデータのやり取りをしているかを確認します。
例えばあるwebシステムの「ユーザー登録」の処理の考えてみましょう。
画面から「氏名」と「メールアドレス」を入力し、入力されたデータと登録した日をデータベースに登録するというものです。
ユーザの登録であれば、画面から氏名、メールアドレスなどを入力します。
なので、画面からの入力インターフェースは「氏名」と「メールアドレス」となります。
画面から入力されたデータはJavaのロジックを通ってデータベースに登録します。
データベースに登録する時に、「登録日」の情報を付加して登録するので、ロジック↔︎DB間のインターフェースは「氏名」、「メールアドレス」、「登録日」となります。
機能ごとに処理フローを把握する
インターフェースと実装箇所を把握したら、実際に処理を追っていき、プログラムやデータの流れを把握します。「追っていく」といってもデバッグモードではなく、ソースコードを目で確認して、1つの機能の最初から最後まで追っていきます。(これも訓練になるのでバカにできません。)
上で挙げた例の「ユーザー登録」の処理を使って追ってみることにしましょう。
まずシステムとしてやる事はユーザーの登録フォームを表示します。登録用のURLにアクセスが来たら、htmlで作られた登録フォームを画面に表示します。
登録フォームが表示されたら、ユーザーが項目に従って入力し、登録ボタンを押下します。ここはユーザーが操作するタイミングなので、システムとしてのフローはありません。
登録ボタンが押下されたら、画面がデータを送信し、システムはサーバーでデータを受け取ります。データを受け取った際、必要な項目にデータがセットされているかなどのチェックを行います。ここでチェックを通過出来なければ再び画面を表示し、入力に不備があった事をユーザーに伝えます。
チェックを通過するとデータベースに登録します。プログラムの中でSQLと呼ばれるプログラム(のようなもの)を作りデータを登録します。
登録が上手く行ったら、画面を表示し、ユーザーに登録が成功した事を伝えます。
まとめると下記のようなフローになります。
- 登録フォームの表示
- ユーザーが画面から必要項目を入力する
- サーバーが画面から入力されたデータを受け取る
- サーバーがデータのチェックを行う
- データをデータベースに登録する
- 登録結果を画面に表示する
という要領で1つの機能について、スタートからエンドまでを追いかけ、プログラムやデータの流れを把握します。
細かい動きをどのような言語を使い実装しているのか理解する
フローが確認できたら、フローよりさらに細かい処理を見ていきます。例えば入力内容のチェックも入力漏れだけではなく、文字数や半角英数字のみなど機能内でもさらに細かくプログラムが動いています。
細かい処理は他の機能でも同じ処理を実行することが考えられるため、使いまわせるように共通化することがあります。その辺りもよく見ると勉強になるので、追ってみてください。
以上、私がシステムを理解する時に注目するポイントでした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません